[9日 ロイター] - イラクの港湾当局者は9日、約200万バレルの燃料油を積んだタンカーが同日、イラク領海内でドローン(無人機)攻撃を受けたと明らかにした。また英海事貿易機関(UKMTO)は、ペルシャ湾地域で複数の商船が夜間に航行不能化を狙った砲撃を受けたと報告した。
港湾当局者2人がロイターに語ったところによると、パナマ船籍のタンカー「ニューアンドロス」が9日午前6時ごろ(0300GMT、日本時間正午)にイラク領海内で攻撃を受け、船上で火災が発生した。乗組員22人に死傷者が出たとの報告はない。
イラク石油省は9日の声明で、この船舶は燃料油の貯蔵に使われていたもので、イラク・オイル・タンカーズ・カンパニーがチャーターしていたと説明した。何者かによる攻撃を受け、船体に軽微な損傷が生じたとしている。乗組員に負傷者はおらず、積み荷の海中への流出もなかったと確認した。
英海軍の関連機関であるUKMTOはこれに先立ち、ペルシャ湾北部およびオマーン湾を航行していた複数の商船が、夜間の域内での軍事活動中に航行不能を狙った「無力化砲撃」を受けたと発表していた。死傷者や環境への影響については確認できていないとしている。
これとは別に、UKMTOは同日、アラブ首長国連邦(UAE)のラシード港から24カイリ離れた海域で別のインシデント発生を報告。停泊中の船舶が傾いているのが目撃されており、何らかの攻撃を受けて浸水した可能性があるという。
イランは9日、米国がイラン船籍の石油タンカー5隻を撃沈したことを受けて、ホルムズ海峡付近で船舶10隻を攻撃したと表明した。双方による報復的な船舶攻撃としては過去最大規模となる。