銀の延べ棒に所有者を示す文字が?

また、今回発掘された銀製品にはアラブ世界のディルハム銀貨やイングランドで鋳造された貨幣も含まれており、10世紀のデンマークが東方のイスラム圏や西ヨーロッパと交易で結ばれていたことも確認できた。

そして、発見場所の近くでは1971年にも約4キロの銀からなる10世紀の「リビルド銀宝」が発見されていることから、サラウは「リビルドは、バイキング時代からの素晴らしい発見を幾度となくもたらしてくれる。今回発見された銀の財宝は、リビルドが辺境の地ではなく、スカンジナビア半島とバルト海周辺地域、東のイスラム世界、そして西の北海地域、イングランド、西ヨーロッパを結ぶ、経済的・文化的つながりの大きな一部だったことの証左だ」と語る。

ただし、今回の銀製品の発見地点は現在の住宅地にあるため、北ユトランド博物館群は周辺で大規模な考古学発掘を実施することは困難としている。

そのため、誰が18.5キロもの銀を所有していたのか、なぜ埋めたのか、近くにどのような居住地や交通路が存在したのかについては現時点では結論が出ていない。

ただ、今回発見された銀の延べ棒の一つにはルーン文字で「hutu」と読める文字が刻まれており、所有者の名前や印などを示している可能性もあるという。

今回発掘された銀製品はデンマーク国立博物館に送られ、鑑定を受けている。北ユトランド博物館群は、この宝物をフュルカト・ヴァイキング博物館に常設展示する計画も進めているが、国宝に指定された場合は求められる警備要件も高くなるため、どの博物館に所蔵されることになるのかは鑑定次第となる。

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