Pratima Desai
[ロンドン 7日 ロイター] - ロンドン金属取引所(LME)の指標となる銅3カ月先物は7日、一時1トン当たり1万4533ドルを付け、今年1月に記録した過去最高値1万4527.50ドルを上回り、最高値を更新した。米国外で供給が不足するとの見通しを背景に、投機筋の買いが膨らんだほか、ドル安も市場心理の改善につながった。
市場関係者によると、この日は米国が祝日だったため取引量は低調で、価格変動が通常より大きくなりやすく、市場の注目は銅と亜鉛に集まっていた。
その後やや上げ幅を縮小したものの、GMT1615時点では前営業日比0.6%高の1万4505.50ドルで推移した。
ブローカー会社マレックスのベースメタル担当シニアストラテジスト、アラステア・マンロー氏によると、この買いは主に商品投資顧問業者(CTA)系の投資ファンドによるもので、その多くはコンピュータープログラムに基づいて運用されている。他の投資家は慎重姿勢を維持しているという。
トレーダーや生産者は、トランプ米大統領が昨年2月に輸入関税の導入を示唆して以来、大量の銅を米国へ輸送している。その結果、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅在庫は過去最高となる76万6795ショートトン(約69万5624トン)に達した。
調査会社ベンチマーク・ミネラル・インテリジェンスのアナリスト、アルバート・マッケンジー氏は「関税がどうなるか予測するのは難しい。しかし不確実性が続けば続くほど、銅が米国へ流入し続けるため、価格の高止まりが長期化するだろう」と述べた。
期近の価格が期先の価格を上回る「バックワーデーション」の状態が続いていることで、一部の銅がLME市場へ戻ってきている。
米国外での供給逼迫を示すもう1つの兆候として、上海先物取引所(SHFE)が監視する倉庫の銅在庫は6万3000トンまで減少している。これは3月中旬から85%減少し、2024年1月以来の低水準である。
またSHFEの銅先物市場もバックワーデーションの状態にあり、世界最大の銅消費国である中国の銅関連業界が供給不足を懸念していることを示唆している。
さらにドル安により、ドル建てで取引される金属が他通貨保有者にとって割安となったことから、ベースメタル市場全体が支えられた。