[8日 ロイター] - 8日アジア時間の原油先物は続伸している。イランが自国資産に対する米国の新たな攻撃があれば報復すると警告し、紛争の長期化リスクが高まる中、供給混乱への懸念が強まっている。
0000GMT(日本時間午前9時)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.35%)高の1バレル=97.34ドル、米WTI先物は1.15ドル(1.26%)高の92.63ドル。北海ブレントは7日に7月24日以来の高値を付けた。
イランは7日、米国の石油・ガス権益を含む湾岸地域全体のエネルギーインフラが脆弱な状態にあると警告。週末には米・イラン間で報復攻撃の応酬があったばかりで、外交による打開の兆しは見えていない。
豪ANZ銀行のアナリスト、ダニエル・ハインズ氏はリポートで「最近の中東紛争の激化により、米国とイランによる計算された軍事行動を伴いながら、にらみ合いが長期化する可能性が高まった。これによりペルシャ湾の供給は2026年の残り期間を通じて制約された状態が続く恐れがある」と指摘。「戦闘開始前の輸送量への完全な回復は、早くても27年第1・四半期後半か第2・四半期序盤になると見込んでいる」と述べた。
米ゴールドマン・サックスは、北海ブレント原油と米WTI原油の2026年12月と27年の価格予想を、それぞれ1バレル当たり5ドル引き上げた。26年12月時点の北海ブレント価格は85ドル、米WTI価格は80ドルと予想。27年はそれぞれ80ドル、75ドルと見込んでいる。
金融サービスプラットフォーム、マレックスのアナリストのエド・マイヤー氏は、9月のコモディティー見通しで「未解決の問題が数多くある」とし、戦争が続く限り原油価格は年末まで高止まりする公算が大きいと述べた。