Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 7日 ロイター] - 国連の気象機関である世界気象機関(WMO)は7日、激しさを増す山火事や熱波による大気汚染が、大気の質の改善と人々の健康を守る世界的な取り組みを損なう恐れがあると警告した。気候変動により、国際的な大気質目標の達成が一層困難になっているとしている。
大気質と気候に関する年次報告書で、大気汚染と気候変動は密接に関連しており、個別に対処するのではなく、協調的な政策で取り組むべきだと指摘。大規模な山火事が将来一段と発生しやすくなるため、世界保健機関(WHO)の大気質ガイドラインの達成はより困難になると警鐘を鳴らした。
多くの先進国では規制により産業や輸送部門からの排出は減少しているが、山火事が有害な大気汚染物質の主要な発生源になりつつあるとの見方を示した。
WMO科学官のロレンツォ・ラブラドール氏はロイターに対し、「都市や地域がどれほど清浄であっても、山火事による汚染が多く流入すれば、その地域の大気の質にも悪影響を及ぼす可能性がある」と語った。
今年は、スペイン、フランス、ギリシャなど欧州各地で猛暑と山火事が相次いだ。WMOは、地球温暖化に伴い熱波の頻度、強度、持続期間がいずれも増していると分析した。