Kyu-seok Shim

[ソウル 7日 ロイター] - フィリピンのテオドロ国防相は7日、米韓が8月の合同軍事演習を縮小したことについて、中国がインド太平洋地域における影響力を強める好機と捉える可能性があるとの見方を示した。ただ、米国からはフィリピンに対する関与に変わりはないとの確約を得たと述べた。

テオドロ氏は「ソウル安保対話」の合間にロイターの取材に応じ、米比間の軍事活動に縮小はなく、フィリピンが関与する2国間・多国間協力は引き続き拡大していると述べた。

トランプ米大統領が8月に韓国との合同軍事演習を縮小する決定を下したことを受け、アジアにおける米国の抑止力の信頼性や、中国など競合国が米国の決意の弱まりと受け止めるかどうかを巡り、安全保障専門家の間で議論が広がっている。

テオドロ氏は、中国がこの動きに乗じる可能性があるかを問われ、「もちろんその可能性はある。中国は隙を突くのが非常に早い」とし、「インド太平洋全体について言えば、中国が影響力を強める好機となるかもしれない」と語った。

一方で、フィリピンは米国から「明確な保証」を得ており、韓国での変更が米比相互防衛条約 に基づく関与に影響を及ぼす「兆候はない」と述べた。

フィリピンが他のパートナーとも安全保障面での関係を拡大しているとし、カナダおよびニュージーランド(NZ)と協定を結んだほか、フランスと訪問軍地位協定に署名し、英国とも同様の協定を交渉中だと述べた。

同氏はさらに、中国が軍事的・海洋的な圧力に加え、影響力工作への依存を強めていると批判。「中国は間違いなく民主主義の空間を利用し、人々を取り込み、自由なメディアを利用してゆがんだ言説を広めている」と述べた。

こうした活動に対抗するため、フィリピンはスパイ活動や外国からの影響力を規制する法律の強化を進めているとした。

マルコス大統領が最近、南シナ海における中国との石油・天然ガス共同開発に向けた協議に進展があると発言したことに関しては慎重な見方を示し、いかなる経済協力も南シナ海における長年の主権を巡る争いから切り離せる可能性は「疑わしい」と述べた。

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