Nicole Jao Liz Hampton Georgina McCartney
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 中東での戦争が依然としてエネルギーコストを押し上げる中、米国では中間選挙に向けた政治活動が本格化するタイミングで、7日のレーバーデーの連休にガソリン価格がこの時期としては過去最高水準となる見通しだ。
燃料価格情報会社ガスバディのアナリスト、パトリック・デハーン氏によると、レーバーデー当日の全米平均のガソリン価格は1ガロン当たり4.03ドルに達し、2012年に記録したレーバーデーとしての過去最高の3.83ドルを大きく上回る公算が大きいという。
ガスバディによると、全米平均ガソリン価格は3日時点で1ガロン当たり約4.13ドルと、前年同期の平均を約1ドル上回った。アナリストらは、1ガロン当たり4ドルが多くの消費者にとって心理的な負担となる節目の水準だと指摘している。
ガソリン価格は、米国の消費者にとって最も目につきやすい経済指標の一つであり、経済全体に対する認識を迅速に左右し得る。価格が今年の大半で1ガロン当たり4ドルを超える水準で推移していることから、この問題はトランプ米大統領と共和党にとって継続的な懸念材料となっている。
トランプ氏はエネルギーコストの引き下げを公約に掲げている。同氏はここ数週間、石油精製会社や燃料小売業者への批判を強め、高止まりするガソリン小売価格から利益を得ていると非難した。8月14日には、イランが核兵器を取得できないようにするためであれば、米国民はガソリン代を「ほんの少しだけ」多く支払うことを受け入れるべきだと述べていた。
レーバーデーは多くの米国人にとって夏場最後の休暇の機会であり、自動車や飛行機で移動する人が多い。
コンサルティング会社ウッド・マッケンジーの調査アナリスト、クアン・ドスマラトフ氏は、ガソリン価格の高止まりは主として供給面の問題だと指摘する。
ホルムズ海峡を通過するエネルギー輸送が妨げられる懸念から、原油価格と精製マージンの双方が上昇している。一方で、ロシアの製油所への攻撃により燃料在庫全般が引き締まっている。
現時点で、燃料供給を増やすために実行できる政策面・運営面の手段はほとんど残されていない。米国の製油所稼働率は98%と2018年以来の高水準に達している。
政府はすでにジョーンズ法の適用除外措置を延長し、米国内港湾間での燃料輸送を容易にした。また、価格抑制を目的として夏季用ガソリン規制も前倒しで終了した。
EIAによると、米国のガソリン在庫は先週120万バレル減少し、2億0570万バレルとなった。これは8月の過去5年平均である2億1760万バレルを下回る水準だ。
他の石油製品価格も急上昇している。米国のディーゼル価格は今週、新たな過去最高値を記録した。また、米自動車協会(AAA)によると、レーバーデー期間中の航空券価格は前年より20%高くなる見込みだ。