Colleen Howe

[北京 3日 ロイター] - 中国は2026年第2・四半期に二酸化炭素(CO2)排出量が前年同期比1%減少したことが、エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)が英気候変動サイト「カーボン・ブリーフ」向けにまとめた報告書で明らかになった。石油消費量が9%減ったことが主因で、消費者がよりクリーンで安価な移動手段を選ぶようになったことが背景にある。

中国ではイランを巡る戦争を受けて、燃料消費の少ない生活への適応が進んでいる。研究者らは、電動化やよりクリーンな輸送手段への構造的な転換が進み、排出量が持続的に減少する条件が整いつつあると指摘している。

報告書は「原油価格の上昇により、中国の運輸部門では予想を上回るペースで変化が進んでいる。すでに高水準にあった電気自動車(EV)の普及・利用が一段と加速している」と分析。「この傾向が逆転する可能性は低い」としている。

EVだけで今年上期に石油需要3600万トン分を代替した。これは英国の石油消費6カ月分を上回る量で、中国の石油需要減少分の約3分の1を占めた。

報告書は「移動そのものが減ったのではなく、EVや鉄道を中心とする公共交通機関、その他のクリーンな輸送手段への移行が、石油消費を減らす上で重要な役割を果たした」としている。石油消費の代替ペースは今年第2・四半期に大幅に加速し、EVによる代替量は1900万トンと前年同期比50%増加した。中でも電動トラックは、石油消費を代替する手段として最も急速に拡大し、トラックの代替燃料の利用は1―6月に前年同期比90%増えた。

CREAによると、中国のCO2排出量は過去にも減少したことがあり、25年には0.3%減と、22年以降初めて年間ベースで減少した。しかし今年第2・四半期は初めて、石炭ではなく石油の消費減少が排出量を押し下げた。しかも発電部門の排出量が3%増加していたにもかかわらず、全体の排出量が減少した。

CREAは、石油消費量の減少により、第2・四半期にCO2排出量を3500万トン減らせたと推計した。これは同期間の排出量全体の1.3%に相当する。

化学産業の成長鈍化に加え、建設・鉱業部門でディーゼル機器から電動機器への切り替えが進んだことも、石油需要の減少に寄与した。

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