Tetsushi Kajimoto
[東京 4日 ロイター] - 総務省が4日発表した7月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年比3.6%減と8カ月連続の減少となった。マイナス幅は前月の3.3%から拡大した。ロイターが集計した民間調査機関の予測中央値は1.6%減で、これより大幅な減少となった。
2人以上世帯の消費支出は30万1245円で、名目では1.5%減少。季節調整済みの前月比は実質0.5%増と、市場予想の2.6%増を下回った。
内訳を見ると、保健医療が前年比6.0%減少して14カ月ぶりのマイナス。うち保健医療サービスは6.7%と大きく減った。総務省の担当者は一時的な要因とみている。7月から紙おむつ代が値上げされたことにより保健医療用品・器具が2.5%減少した。
半面、教養娯楽は4.8%増。うち教養娯楽用品が7.6%増、宿泊、パック旅行等の教養娯楽サービスは6.6%増だった。ゲームソフト・スマホゲームの課金は8カ月連続で増えた。
電気代は12.0%減、ガス代が7.2%減となり、マイナスに寄与。6月の使用分が7月に徴収されたもので、冷房費用が減少した。
第一ライフ資産運用経済研究所の主席エコノミスト、星野卓也氏は、実質賃金が上がっているにもかかわらず、今回の結果は中東情勢や値上げに対する懸念が強まってきていることを示唆したと分析。所得環境は持ち直してきており、どんどん下げていくとは思わないが、じわじわと弱さが出てきている、と述べた。
「家計消費が想定よりも弱いことを示している。消費者マインドへの影響も含めて今後とも注視が必要」とした。
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