意思決定の軸を、美意識に置く
『家常の茶飯に思うこと 茶を以て誠と為す』
著者:通仙庵孝典
出版社:ブックダム
「成果を急ぐより、そこに至る過程を整える」。
黄檗売茶流の家元・通仙庵孝典が、煎茶道の稽古を通して見つめてきた五十八篇の散文集です。判断の物差しを損得や善悪ではなく「美しいか否か」に置くこと、相手を思う所作が人と人との間をやわらげること──。
一杯のお茶を淹れる時間に流れる思索は、意思決定や人間関係に向き合うビジネスパーソンの日々にも、静かに効いてくるのではないでしょうか。
成果に追われる毎日にこそ、ぶれない軸と落ち着きをもたらしてくれる一冊。読むマインドフルネスのような感覚で、ぜひご覧ください。
(ブックダム 代表取締役 菊池奈起)
AIは「道具」か「パートナー」か? 未来の哲学書!
『AIに恋しちゃダメですか?――AIと生きるための倫理と哲学』
著者:清水颯
出版社:技術評論社
長年家族同然に愛したAIロボットが他人に破壊された。
これは「古い機械が壊された」だけか? それとも「大切な存在が奪われた」のか?
本書に出てくるこの事件は架空のものですが、もはや現実の問題になりつつあります。
Anthropicは「AIモデルの福祉」を提唱し、中国政府は「AIとの感情的交流」を規制しました。人間相手のようにつながれるのか、もっとドライに道具として扱うべきか──人間とAIの関係をめぐる問題に、本書は哲学を武器に挑みます。
人間観が根本から変わる今、表面的な技術論ではAIが作る社会は読めません。一段深い視座を手にしたい方へおすすめの一冊です!
(技術評論社書籍編集部 石井智洋)