[1日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の発電やデータセンター事業を手掛けるSBエナジーは1日、米国での新規株式公開(IPO)に向けた申請書類を公開した。
1─6月の売上高は1億3870万ドル、純損失は32億1000万ドルだった。前年同期は売上高が8330万ドル、純損失が2億1550万ドルだった。
SBエナジーはIPOで新株を売り出す計画だ。ロイターは同社がIPOで500億ドルを超える評価額を目指し、早ければ9月にも上場する可能性があると報じていた。
申請書類では「今後3年間にAI関連支出を増やす計画の企業が92%に上る一方、AI導入で自社を成熟しているとする経営者はわずか1%にとどまる」とし、現在の導入企業でさえ複数年にわたる投資サイクルの初期段階にあると指摘した。
S&Pグローバル・レーティングによると、世界の大手ハイパースケーラーによるAIインフラ投資は、2027年までに1兆3000億ドルを超える見込み。ただ、支出の持続性が懸念されるなか、今回の上場は需要を測る重要な試金石となる。
<エヌビディアが15億ドル出資>
目論見書によると、米半導体大手エヌビディアはIPO価格でSBエナジーに15億ドルを出資することを確約した。対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がけるオープンAIには約55億ドル相当の新株予約権も付与された。
オープンAIとソフトバンクグループは2026年に入り、AIデータセンターを建設する「スターゲート」計画の一環として、SBエナジーにそれぞれ5億ドルを出資していた。米投資ファンド大手のアレス・マネジメントも同社に出資している。
申請書類によると、SBエナジーは約4390億ドルの受注残があるが、現時点で稼働中のデータセンターはなく、事業はオープンAIに大きく依存している。
ソフトバンクグループとオープンAIは、長期のデータセンターリース契約を通じて同社の3カ所のデータセンターキャンパスで顧客となっている。これらの賃料収入は、当面のデータセンター収入の大半を占める見通し。顧客基盤の拡大・深化を図るとともに、成長を加速させるため買収を追求する方針を示した。
SBエナジーは19年に設立。AI拡大に伴うエネルギー制約の解消に向け、発電とデータセンターを組み合わせることに注力している。契約済みまたは建設中のデータセンター容量は合計8.8ギガワットに上る。
JPモルガン、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどが引受会社を務める。
SBエナジーはナスダックとナスダック・テキサスに「SBE」の銘柄コードで上場する。