[28日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは28日、米食品医薬品局(FDA)が同社の糖尿病治療薬「マンジャロ」について、心血管イベントのリスクが高い2型糖尿病の成人患者を対象に心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを低減する目的での使用を承認したと発表した。
今回の承認により、GLP-1受容体作動薬であるマンジャロの適応が血糖コントロール以外にも拡大することになる。イーライリリーは米国で同薬の肥満症薬版を「ゼップバウンド」の商標で販売している。
イーライリリーとデンマークの競合企業ノボノルディスクはそれぞれのGLP-1製剤の適用範囲の拡大を目指し、心血管疾患から肝疾患に至るまで幅広い患者を対象に臨床試験を行っている。
ノボノルディスクは2024年にFDAより、糖尿病を患っていない過体重または肥満の成人を対象に心疾患リスクを下げる目的で減量薬「ウゴービ」の承認を獲得した。FDAは25年には同社の従来型糖尿病薬「リベルサス」についても糖尿病患者の主要な心血管リスクを低減する目的での使用を承認した。
今回のイーライリリーの承認は、大規模な直接比較試験でマンジャロが同社の既存糖尿病薬「トルリシティ」を上回る心筋梗塞および脳卒中のリスク低減効果を示した結果に基づいている。この試験ではマンジャロがトルリシティよりも主要な心血管イベントのリスクを低減する効果が8%高かった。
マンジャロの第2・四半期売上高は、世界市場全体で需要が堅調に推移し販売数量が伸びたことから、前年同期比91%増の99億4000万ドルに上った。