[30日 ロイター] - イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、イスラム諸国、特に湾岸諸国に対し、「真の敵」に団結して対抗するよう呼びかけ、イスラム教徒間の分断は敵対勢力を利すると指摘した。預言者ムハンマドの誕生日を祝う「イスラム団結週間」に合わせた声明が通信アプリのテレグラムに投稿された。

声明は、イスラム教徒の団結、さまざまな分野での協力、相互防衛を呼びかけ、「意図的かどうかにかかわらず」イスラム教徒の間に分断を生み出す者はイスラムの敵を助けていると主張。イスラム教徒が団結していれば、パレスチナ人は「これほど無力な状態」に取り残されていただろうかと問いかけた。

湾岸アラブ諸国の指導者に対し、湾岸諸国の国民や政府が「イスラムの旗の下で団結」していたならば、「アイデンティティーを持たないならず者」があえて彼らの土地や財産を狙っただろうかと訴え、「自らの真の敵を特定し、その計画を理解し、それに立ち向かう」よう求めた。

パーレビ王政が崩壊した1979年のイラン革命以降、湾岸アラブ諸国は、反君主制の言説や地域的影響力を含むイランの革命イデオロギーを、自国の政治体制に対する脅威と見なしている。

モジタバ師は28日、国民に向けた声明で、社会的結束を損なういかなる行為も禁じ、国家や国民の意欲を弱めるような失望を招く発言をしないよう当局者に指示したと述べた。同師は、2月28日の米・イスラエルによる攻撃で負傷したとされており、これまで国民の前に一度も姿を見せず、肉声も伝わっていない。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。