Rae Wee

[シンガポール 20日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)は富裕層向け資産運用部門の顧客に対し、保有資産の一部をヘッジファンドに配分するよう支援している。幹部が明らかにした。市場変動による資産への影響を和らげる狙いがある。

同行でウェルスソリューション、リテール商品、データ・分析部門のグローバル責任者を務めるサミール・スバーワル氏は「(ヘッジファンドへの投資は)顧客に一定のヘッジ効果と安定したリターンをもたらす商品として、提供する価値があると考えている」と述べた。

「株式市場中立型やマルチストラテジー型ファンド・オブ・ヘッジファンズなどの戦略は、他の資産との相関が低いプラスの絶対収益を生み出すことに明確な重点を置いており、投資家が不安定な市場を乗り切る助けとなる」と説明した。

「こうしたヘッジファンドの運用成績は、ここ数年かなり底堅く推移している」と述べた。

ゴールドマン・サックスが7月に公表した資料によると、世界のヘッジファンドの2026年上半期の平均リターンは7%となり、過去10年間の平均である4.1%を大きく上回った。調査会社HFRのデータによると、4─6月期のヘッジファンド資産は過去最大の増加を記録し、運用資産総額は4090億ドル増の5兆6000億ドルとなった。

スバーワル氏はヘッジファンドへの資金配分が同行の重点分野になると指摘。「商品群を充実させることで、顧客のポートフォリオ分散を支援し、市場変動により適切に対応できるようにすることが狙いだ」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。