Yuka Obayashi Siyi Liu

[東京/シンガポール 20日 ロイター] - 20日アジア時間の原油先物は小幅に上昇している。米国とイスラエルの対イラン戦争の行き詰まりが中東の主要産油地域からの供給を混乱させ、世界的な供給逼迫につながるとの懸念が背景にある。

0439GMT(日本時間午後1時39分)時点で、北海ブレント先物10月限は0.26ドル(0.28%)高の1バレル=91.87ドル。米WTI先物9月限は0.17ドル高の86ドル。

19日の両指標は4営業日連続で上昇し、7月24日以来の高値で取引を終えた。WTI先物9月限は20日に取引期限を迎える。

日産証券インベストメントの菊川弘之チーフストラテジストは、中東での散発的な攻撃が相場を下支えしているため原油価格は高止まりしているが、大幅な情勢悪化がない中で新たな勢いに欠けると指摘。

さらに、和平協議を巡る不透明感やアラブ首長国連邦(UAE)、オマーン、イランを巡る緊張を踏まえると、相場は緩やかな上昇傾向を維持する可能性が高いと述べた。

UAEはイランによるミサイルの脅威を理由に、別途通知があるまでイランとの全ての金融・経済取引を停止すると発表した。米・イスラエルによるイラン攻撃に端を発する今般の中東情勢で、UAEとイランの関係緊張が新たな不安要因として浮上した。

調査会社ケプラーの船舶追跡データによると、19日にホルムズ海峡を通航した商品輸送船は9隻で、前日から横ばいだった。海峡再開の見通しが不透明なことを受け、大半の船主が通航を控えている。

また、米エネルギー情報局(EIA)が19日発表した14日終了週の在庫統計によると、原油とガソリンの在庫が増加した。原油在庫は市場予想の60万バレル減少に反して、440万バレル増加した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。