Dan Peleschuk Yuliia Dysa

[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナ議会は19日、フマラ・ウクライナ保​安局(SBU)長官代行の新国防相就任を承認した。

ゼレンスキー大統領が更迭したフェドロフ前国防相は18日遅く、ウクライナは統治の危機に直面しているとして戦時下での選挙実施を求めていた。今年7月の更迭を巡っては、戦時下では異例の数週間にわたる数千人規模の抗議活動が起きた。

また、議会によるフマラ氏の就任承認に先立ち、汚職対策当局は、300万ドル規模のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した疑いで、大統領府副長官の捜査開始を発表した。

フマラ氏はゼレンスキー氏が新たな政治的混乱に直面する中で国防相に就任する。

前任の国防相2人の就任期間はいずれも半年程度で、一貫性の欠如を指摘する声が高まっていた。抗議者や野党議員らは、フマラ氏の評判の高さを指摘しつつも、フェドロフ氏更迭の説明が不十分だとしてゼレンスキー氏を非難している。

法律上、戦時中の選挙実施は禁止されている。キーウ国際社会学研究所が今月5日に実施した世論調査によると、ウクライナ国民の57%が「選挙は戦後に実施すべきだ」と考えている。フェドロフ氏は選挙への出馬には言及していないが、別の最近の世論調査では、大統領選で決選投票になれば同氏がゼレンスキー氏に大差で勝利することが示された。

ゼレンスキー氏はフェドロフ氏の要求に直接反応していないが、大統領の広報顧問は記者団に対し、「ロシアが毎日行っているドローン(無人機)やミサイルによる攻撃こそが、この問いに対する十分な答えだ」と述べた。

何百万人ものウクライナ人が国内外で避難生活を余儀なくされたり、軍務に就いたりしている現状では、選挙実施の現実的な方法は見当たらないとして、フェドロフ氏の選挙の呼びかけはポピュリズムだとの専門家の指摘も聞かれた。

街頭やネット上での意見はまちまちだった。同日夜にキーウ中心部で開かれたフェドロフ氏支持の集会は閑散とした様子で、十数人の参加者しか見当たらなかった。

参加者の1人は「今すぐ選挙を行うのは得策ではないが、これは大統領に人事の再考を迫る深刻な最後通告のようなものだ」と述べた。7月にフェドロフ氏の復職を求める抗議活動を最初に呼びかけた退役戦闘衛生兵ドミトロ・コジャティンスキー氏は、交流サイト(SNS)でフマラ氏の成功を祈り、抗議活動はこれで終わりだと示唆した。

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