●でも、どうしてそんなことが可能なの?
――とても単純な話だ。最初に債務の減額交渉が行われるとき、債権を持つ大銀行のトップが交渉テーブルにつき、債務国の財務大臣と向かい合う。交渉成立後、銀行のトップはニューヨークやパリ、ロンドン、フランクフルト、チューリッヒにあるそれぞれのオフィスに帰り......そして、ハゲタカファンドに法外な信用貸付けを行うというわけだ。
●こんなダブルスタンダードのようなやり方を誰も告発しないの?
――国連の人権理事会で、アフリカ諸国に支援されたラテンアメリカの国が集団で、ハゲタカファンドを禁止する新しい国際協定の策定を提案したことがあった。
しかし、当のハゲタカファンドのロビー活動があったのは明らかで、先進国の多く――フランス、ドイツ、アメリカ......など――はこの提案を骨抜きにしたのだ。
こうして、ハゲタカは誰からも罰せられず、のうのうと生き延びているのだよ。
※第1回:「給与所得者の保護政策はどの国でも後退している」ジグレール教授の経済講義
※第2回:「途上国支配に最も有効な方法は債務漬けにすること」ジグレール教授の経済講義
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