[ベイルート 11日 ロイター] - レバノン議会は11日、死刑制度を廃止して既存の死刑判決をすべて終身刑に切り替える法案を可決した。議会議長室が声明で明らかにした。中東地域で死刑を正式に廃止した初めての国となる。

レバノンは2004年以降、事実上の死刑執行停止措置(モラトリアム)を維持してきたが、法的には死刑囚がなお数十人存在していた。これまで死刑の対象となっていた犯罪には殺人や国家反逆罪が含まれていた。

議会には昨年、死刑廃止法案が提出された。11日の採決結果の賛否数は公表されていない。

欧州連合(EU)は今回の決定を歓迎した上で「中東地域や世界の他の国々に対する力強い模範となる」と評価した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ地域担当ディレクター、ヘバ・モラエフ氏は声明で「レバノンの死刑廃止は大きな節目であり、同国における人権の勝利だ」と述べた。

さらにモラエフ氏は「20年余りにわたり死刑執行が行われていなかった中で、今回の決定によって暫定的な執行停止が恒久的な法的保護へと転換され、生命への権利が保障されることになる。レバノンは死刑廃止へ向かう世界的な潮流に足並みをそろえた」と付け加えた。

一方、レバノン議会は刑務所の過密収容状態を緩和する目的の一環として、一部犯罪を対象とした包括的な恩赦法案についても別途審議を進めている。

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