[ドバイ 5日 ロイター] - イランのファルス通信は5日、イラン国営石油会社(NIOC)の銀行口座が、負債の増加を理由に国営金融機関によって凍結されたと報じた。NIOCの財政悪化が鮮明になった。
同通信によると、イランの産業鉱山銀行は負債額や対象となった口座の詳細を明らかにしなかった。同国の予算法ではNIOCの特定の債務返済が2027年3月末まで猶予されているにもかかわらず、口座が凍結されたという。
一方、国家開発基金(NDF)のトップ、メフディ・ガザンファリ氏はボルナ通信に対し、NIOCが国内最大級のアザデガン油田からの収益を利用して基金に対する約170億ドルの債務を返済するのは不可能だとの見通しを示した。同油田の開発が行政上の障害などで滞っているためだ。
同氏は、米国・イスラエルとの戦争が終結すれば事態が正常化し、問題が解決するとの期待を示した。
米国の制裁によって外国投資家によるイランのエネルギー分野への投融資は皆無に近くなっており、NIOCは油田開発の資金調達においてNDFを含む国内機関への依存を強めている。政府系ファンドであるはずのNDFがプロジェクトファイナンスの資金源と化し、NIOCの債務は積み上がった。
NIOC広報はロイターからのコメント要請に即座に回答しなかった。