Tatiana Bautzer
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 金融業界の報酬コンサルティング会社ジョンソン・アソシエイツが5日発表したレポートによると、米金融界で2026年のボーナス(賞与)の伸び率が最も高くなるのは銀行幹部になる見通しだ。ディールによる収入が過去最高を記録し、賞与が押し上げられるとされる。
今年の銀行の株式トレーダーや株式資本市場の担当者の賞与は、前年より20―30%増えると予測されている。企業の合併・買収(M&A)取引に携わる投資銀行の担当者も15―20%増加すると見込まれる。
ジョンソン・アソシエイツの創業者であるアラン・ジョンソン氏は「株式市場が過去最高値を更新し、ボラティリティーが高まっていることが取引高を押し上げているため、最も活況を呈しているのは株式部門だ」と指摘。中東紛争やインフレ圧力、金利の変動などが問題化しているにもかかわらず、銀行幹部らは「うれしい驚き」の高額報酬を得られると話した。
確定利付証券を担当する幹部の賞与は7.5―12.5%増える可能性があり、債券や融資の引き受け業務に携わる投資銀行担当者も5―10%増加する見込みだ。
不正問題などを受けて個人投資家から多額の解約請求が相次いだプライベートクレジット部門の幹部への賞与は、横ばいまたは最大で10%減る見通し。
大規模プライベートエクイティ(PE)部門の賞与は2.5―7.5%増と見込まれる。中規模PE部門や不動産部門の幹部への賞与は横ばいとみられる。
ジョンソン氏は「PE業界は、高値で買収された企業の取引で利益を確保して撤退しようと現状維持に追われている」と説明した。