Clara Denina Tom Daly

[ロンドン 5日 ロイター] - スイスの資源大手グレンコアが5日発表した2026年上期決算は、コモディティー取引部門が中東紛争による市場の変動拡大を追い風に好調で、調整後利益が前年同期比86%増と市場予想を上回った。同時にオーストラリア市場への重複上場計画も明らかにした。

調整後の利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は101億ドルと、前年同期の54億ドルから急増し、アナリスト予想平均の95億ドルを上回った。

決算は同社のマーケティング事業の強さを浮き彫りにした。上期の同部門の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は33億ドルで、通期見通しレンジの上限に近い水準に達した。同社によると、中東紛争が世界のエネルギー市場全般に供給制約をもたらした。

大手資源会社の多くと異なり、グレンコアは鉱山開発事業と大規模なコモディティー取引事業を組み合わせている。取引部門はウクライナ戦争で同様の市場混乱が起きた2022年に、調整後EBITで過去最高の64億ドルを稼ぎ出した。

産業部門の調整後EBITDAは65億ドルと72%増加した。中東紛争を受けて軽油、硫黄、硫酸のコストが通常のインフレを超える水準に押し上げられたものの、コモディティー価格の上昇が寄与した。

ゲイリー・ネーグル最高経営責任者(CEO)は、投資家層の拡大と株式売買の流動性向上に向けた選択肢を検討した結果、オーストラリア証券取引所(ASX)への重複上場を目指すと明らかにした。10月の上場を目標としている。

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