David Shepardson

[ワシントン 5日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は5日、首都ワシントンで4日にトランプ米大統領を乗せた大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」が、レーガン・ナショナル空港を離陸したジェット旅客機と異常接近したと発表した。両方の機体とも無事運航し、トランプ氏に危害は及ばなかった。

マリーンワンが近くを飛行していたにもかかわらず、規定に反して旅客機の離陸が許可されたことが深刻な問題を投げかけている。米運輸安全委員会(NTSB)は今回の件を調査すると表明した。

ワシントンで2025年1月に軍用ヘリコプターとジェット旅客機が衝突して計67人が死亡する事故が起きたことを踏まえて、その後FAAは付近をヘリが運航している場合にはレーガン空港からの離陸を停止するように定めた。

しかし2人の情報筋はロイターに対し、マリーンワンが4日午後2時33分(1833GMT)ごろにホワイトハウスの広場「エリプス」を離陸したにもかかわらず、航空管制官はエンブラエルE170で運航するフロリダ州ペンサコーラ行きエンボイ・エア3742便に離陸を許可していた。トランプ氏は西部ロサンゼルスへ向かう途中で、マリーンワンは東部メリーランド州のアンドリュース統合基地に向けて飛んでいた。

FAAの規則では、空港周辺で航空機同士は水平方向に少なくとも1.5マイル(約2.4キロ)、垂直方向に500フィート(約152メートル)の間隔を保つことを義務付けている。

FAAはコメントで「予備的な安全調査によると、一時的に(マリーンワンとジェット旅客機の)間隔が失われたものの、両機体はその後離れていった」とし、「両機体の間隔が失われた際、航空管制官は旅客機とマリーンワンの両方のパイロットと連絡を取り合っていた」と説明した。

エンボイ・エアの親会社アメリカン航空グループは、コメント要請に対して直ちには回答しなかった。

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