Enes Tunagur Ahmad Ghaddar
[ロンドン 5日 ロイター] - 湾岸産油国の7月の原油・コンデンセート輸出は概ね横ばいで、イラン戦争前の水準を約40%下回る状態が続いていることが、船舶データから明らかになった。月後半に同地域で戦闘が再燃したことで、輸出減速の兆候が現れ始めた。
調査会社ケプラーのデータによると、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、クウェート、イランからの7月の原油・コンデンセート輸出は、6月からわずか2%増の日量平均1070万バレルとなった。
ケプラーとエネルギー分析会社ボルテクサのデータからは、輸出量は同月前半に日量1200万─1300万バレルに達していたものの、イランと米国の戦闘再開に伴い減速したことが明らかになった。
イラクは6月から輸出量を倍増させ、クウェートとイランの輸出増と共に全体を押し上げた。一方、サウジアラビアとUAEからの輸出量は減少した。
ボルテクサのアナリスト、ジョージ・モリス氏は、超大型原油タンカー(VLCC)の積み込みが9隻増えたことでイラクの7月の輸出は増加したが、戦闘の激化に伴いホルムズ海峡を通る輸送は鈍化していると指摘。国際海事機関(IMO)によると、同地域で7月に少なくとも14隻の船舶が攻撃を報告し、6月の8隻から増加した。
また、紅海沿岸ヤンブー港からのサウジアラビアの7月の原油輸出も減速した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派がバベルマンデブ海峡付近で攻撃を強化したことが背景にある。
コンサルティング会社エナジー・アスペクツによると、ヤンブーでの原油積み込みは4─6月の日量380万バレルから、7月20日以降は日量300万バレルに減少した。