Joey Roulette

[ワシントン 5日 ロイター] - 米宇宙企業スペースXが打ち上げたロケットの残骸が5日未明に高速で月面に衝突したとみられる。

スクールバスほどの大きさのこの物体は、スペースXのロケット「ファルコン9」の上段機体で、2025年1月に米ファイアフライ・エアロスペースの月着陸船を月へ向けて打ち上げた際に使われた。

機体の重さは4トン。米東部時間5日午前2時35分ごろ(日本時間午後3時35分)、時速8690キロで月面に衝突する見通しだった。だが月を周回する探査機はいずれも、衝突の瞬間を撮影できる位置にはなかったもよう。

ロケットの一部は、地球から見えにくい月の西縁にあるアインシュタインクレーターに衝突すると予想されていた。英BBCによると、科学者が望遠鏡の画像を解析し、衝突を確認するまでには少なくとも数時間かかる見通しだ。

スペースXによると、衝突は意図したものではなかった。こうしたロケットの一部は通常、搭載物を軌道上の正確な位置まで運んだ後、地球の大気圏に再突入して燃え尽きるか海に落下する。しかし25年1月の月着陸船ミッションでは大きな推力が必要だったため宇宙空間に残り、宇宙ごみとして漂い続けた。

この物体が月に到達する軌道に入っていることが分かったのは今年に入ってからだった。残っていた燃料は放出され、機体は制御できない状態だった。

スペースXでNASA科学・ドラゴン計画担当ディレクターを務めるジュリアナ・シャイマン氏は3日、記者団に対し「太陽活動と重力が相まって、月へ向かう軌道に入った」と説明した。

広く使われている天文ソフトウエアの開発者で、4月に今回の衝突に関する報告書を公表したビル・グレイ氏は「科学的に多少の、恐らくわずかな関心を集める可能性があり、何らかの知見が得られるかもしれない」と述べた。

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