Jonathan Landay Andrea Shalal

[ワシントン 5日 ロイター] - 4人の関係者によると、米国はウクライナが緊急に求めている防空システム「パトリオット」用の迎撃ミサイルの国内製造を認める方向で協議を進めている。

協議には、ウクライナが一部の部品を製造し、最終的な組み立てを欧州の別の場所で行うという選択肢も含まれているという。

トランプ大統領は先月、トルコで行ったウクライナのゼレンスキー大統領との会談で、ロシアの攻撃への防衛を支援するため、パトリオット迎撃ミサイルの製造ライセンスをウクライナに供与する考えを示していた。だが先週にホワイトハウスでゼレンスキー氏と会談した後、トランプ氏は方針を転換した模様だ。

トランプ氏は31日、ウクライナによるパトリオット迎撃ミサイルの製造について、米国はまだ承認していないと明らかにした。

ウクライナが追加供給を求めている新型迎撃ミサイル「PAC-3」は、ロシアからの弾道ミサイルを撃墜できる数少ない兵器の一つだ。

ゼレンスキー大統領は1日、同国のパトリオット迎撃ミサイルが底をつき、同日にロシアが発射した27発の弾道ミサイルのうち、撃墜できたのはわずか1発だったと語った。

関係者によると、パトリオット迎撃ミサイルの国内生産を求めるゼレンスキー氏の要請は、産業界の幹部や米軍当局者から安全保障上の懸念が示されていたため、米政府がほぼ棚上げしていた。

現在、米国のウィテカー北大西洋条約機構(NATO)大使が合意に向けた取り組みを主導しており、先月にキーウを訪れ、ウクライナ当局者や武器産業の幹部らと協議し、選択肢を検討したという。

ある関係者は「協議を中止するよう指示は出されていない」と述べ、米国の武器メーカーや軍当局者らとの協議は続いていると語った。

ホワイトハウスはコメントを差し控えた。

関係者によると、検討されている選択肢には、ウクライナでパトリオットミサイルの部品を製造し、最終組み立てのためにドイツへ送ること、既存の米欧共同パトリオット迎撃ミサイル計画にウクライナを加えること、そしてウクライナによるPAC-3の廉価版の製造を許可することが含まれている。

ワシントンのウクライナ大使館はコメントの要請に応じなかった。

ウクライナがパトリオット迎撃ミサイルの製造を認められたとしても、新しいミサイルの受領が始まるのは1年以上先になる見通しだ。当面のニーズを満たすためには他のミサイルが必要であり、ウクライナは同盟国に対し、保有するミサイルの一部を移転するよう要請している。

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