[ワシントン 4日 ロイター] - 米商務省が4日発表した6月の貿易赤字(季節調整済み)は前月比5.6%縮小し、733億ドルとなった。輸出入ともに減少した。ただ、輸入への依存度が高い人工知能(AI)分野への投資拡大が続く中、貿易赤字の縮小傾向が持続する可能性は低いとみられる。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は730億ドルだった。

BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、プリシラ・ティアガムーティ氏は「貿易赤字が縮小したことは歓迎すべき」としつつも、「今後数四半期は、純輸出が依然として国内総生産(GDP)伸び率を押し下げる要因となるだろう」との見方を示した。

輸出は0.9%減の3147億ドル。財(モノ)の輸出は1.9%減の2069億ドルだった。石油を含む工業用資材・原材料の輸出が33億ドル減少したことが、輸出全体を押し下げた。

輸入は1.8%減の3880億ドル。モノの輸入は2.5%減の3090億ドルだった。資本財の輸入が21億ドル減少し、輸入全体の減少を主導した。これはコンピューターの輸入が30億ドル減少したことを反映している。ただ、コンピューター輸入額は前年同期比では954億ドル増加した。

また、企業がAIに多額の投資を行っていることから、ハイテク製品に対する需要は堅調で、通信機器の輸入額は11億ドル増加した。

インフレ調整後の実質ベースでのモノの貿易赤字は5.3%縮小し、945億ドルだった。

国別では、メキシコ、ベトナム、韓国に対するモノの貿易赤字が過去最高を記録。対中国では153億ドルと、前月の145億ドルから拡大した。 トランプ大統領による積極的な輸入関税措置にもかかわらず、多くの国との間で、モノの貿易赤字が続いている状況を示した。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラップキー氏は、6月の貿易赤字は縮小したものの、トランプ大統領が再選された2024年11月時点の貿易赤字である798億ドル近辺にとどまっていると指摘した。

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