Dan Burns
[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は自らが「健全な身内の議論」と呼ぶ活発な意見交換を重視してきたが、28-29日に開かれた就任後2回目となる今回の連邦公開市場委員会(FOMC)では厳しい意見対立に直面したようだ。
FRBが29日に公表したFOMC声明によると、政策金利の据え置き決定に対し、メンバー3人が反対票を投じて利上げを支持した。
セントルイス地区連銀がまとめたFOMCの反対票記録に基づくと、就任初期にこれほど強い反対に直面したFRB議長は1970年代以来となった。
アーサー・バーンズ議長は1970年2月の初会合で3人から反対票を投じられた。ポール・ボルカー議長も初会合で2人、続く2回目の会合では4人に反対された。
比較的最近では、ジャネット・イエレン議長が2014年3月の初会合で反対票1票に直面。当時は政策金利をゼロ近辺に据え置いた一方、新たな将来の政策指針(フォワードガイダンス)を導入し、当時のミネアポリス地区連銀のナラヤナ・コチャラコタ総裁が反対した。
1970年以降のFRB議長の大半は就任1年以内に何らかの反対票を経験している。ただウォーシュ氏の前任者ジェローム・パウエル氏は例外で、議長就任後しばらくは全会一致の決定が続き、最初の反対票が出たのは議長就任後11回目の会合となる2019年6月だった。
また1930年代以降で任期中に一度も反対票がなかったFRB議長は1人だけ。トーマス・マッケイブ氏は1948年5月から1951年3月までの19回の会合で全会一致を維持した。
セントルイス地区連銀の記録に基づく歴代FRB議長が最初の反対票に直面したFOMCの時期と人数は以下の通り。(敬称略)
・ケビン・ウォーシュ=2026年7月(2回目、反対3人)
・ジェローム・パウエル=2019年6月(11回目、反対1人)
・ジャネット・イエレン=2014年3月(初回、反対1人)
・ベン・バーナンキ=2006年8月(4回目、反対1人)
・アラン・グリーンスパン=1987年12月(4回目、反対2人)
・ポール・ボルカー=1979年8月(初回、反対2人)
・G・ウィリアム・ミラー=1978年5月(4回目、反対2人)
・アーサー・バーンズ=1970年2月(初回、反対3人)
・ウィリアム・マクチェスニー・マーティン=1957年11月(63回目、反対1人)
・トーマス・マッケイブ=反対票なし(全19回、1948年5月−1951年3月)
・マリナー・エクルズ=1938年12月(16回目、反対3人)