Nobuhiro Kubo

[東京 29日 ロイター] - イオンの吉田昭夫社長は29日、熊本市内で会見し、イオンモール熊本で前日に爆発が起きた原因はガスの可能性が高いとの認識を明らかにした。死亡した3人と心肺停止状態の1人はすべてテナントの従業員で、なお3人の安否が分かっていない。吉田社長は「深く、深くお詫び申し上げます」と謝罪した上で、今も建物に取り残されている人の一刻も早い救助を願うとした。

吉田社長は「ガス爆発とは確定できていないが、可能性は非常に高い」と語った。「消防の見解を待ちたい」とも述べた。消防からの聞き取りの中で従業員からガス漏れのにおいがしたとの話は出ていないとする一方、客への聞き取りが今後進む中で話が出てくる可能性はあるとした。吉田社長は「このような爆発が起こるということは想定しきれなかった」と話した。

イオンの説明によると、地震が発生した28日午後4時半ごろ、館内には約3000人の客がいた。30分程度で客の避難誘導を終えたものの、その後、何らかの理由で一部の従業員が館内に戻った。午後5時50分ごろ爆発があり、2階部分が崩壊、多数の人が閉じ込められた。社内のルールではいったん屋外へ避難した後、施設に戻ることは認められていないという。爆発による死者は3人、心肺停止が1人。負傷で4人が搬送された。

木原稔官房長官は29日午前の会見で、消防と警察による事故当日の捜索時に「建物内でガス臭がしたとの報告が入っている」と明らかにしていた。詳細は調査中で「確たることは申し上げる段階にはない」とも述べた。

イオンモール熊本は都市ガスではなくLPガスを使用していた。イオンによると、屋外のタンクから地下の配管を通って建物内にガスを供給していた。直近では6月に点検していたという。

29日に熊本地震に関する会見を開いた経済産業省は、建物外に設置されたLPガスのタンクは破損せずに残っており、ガス漏えいによる爆発であれば配管に何らかの問題が起きた可能性があるとの見方を示した。産業保安・安全グループの永井岳彦・保安政策課長は「現時点で事故原因についてのコメントは差し控えたい」とした上で「都市ガスではなくLPガスで供給されている所であるし、爆発の形態を見ると(ガス漏えいの)可能性は否定しないが、国として予断をするものではない」と話した。

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