人工ダイヤモンドの輝きが天然ダイヤと同じなら、永遠の愛の行方はどうなるのか。アメリカのブライダルシーズン真っ最中に、ダイヤ業界へ難問が突き付けられている。

業界大手デビアスは7月13日、南アフリカにあるベネチア鉱山でのダイヤ生産を2年間停止すると発表した。

人工ダイヤの台頭で市場再編が進むなか、業界がプレッシャーに直面しているのは明らかだ。

今やカップルも、人工ダイヤに、喜んで「イエス」と答えている。

結婚情報サイト、ザ・ノットの報告によれば、アメリカで昨年結婚したカップルのうち、婚約指輪の主役の宝石に人工を選んだ人の割合は61%で、2019年の12%から大きく増加。Z世代の場合、約3分の2が人工を選んでいるとの調査結果もある。

それも当然だろう。人工ダイヤはより倫理的な選択肢と見なされるだけでなく、価格も魅力的だ。昨年前半時点で、ノーブランドの人工ダイヤ1カラットの価格は約850ドル。同等の天然ダイヤはおよそ3900ドルだった。

「永遠」を象徴するのは天然ダイヤだけという業界の主張と裏腹に、現代のカップルは、同じ輝きならより環境に優しく、出費はより小さくが「方程式」だ。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 がん個別化医療が救う命
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。

ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます