[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日に発表したデータによると、6月の工業部門企業利益は前年比15.1%増と、5月の21.1%増から鈍化した。1─6月では前年同期比18.7%増加し、1─5月の18.8%増からわずかに減速した。
INGのグレーターチャイナ担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「今回の回復が持続すれば、経済全体にとって良い兆候となる。利益の伸びが戻れば、企業は賃金の伸びを再開する余地が生まれる」と指摘した。
6月のデータは、堅調な海外需要の恩恵を受ける製造業と内需関連セクターの苦戦という二極化を改めて裏付けるものとなった。国家統計局の担当者は「外部環境は依然複雑で、国際商品価格は不透明だ。工業企業は需要低迷とキャッシュフローの圧力にも直面している」と述べた。
内需の弱さを示す例としては、自動車製造業の利益が上半期に19.5%減少した。6月の自動車販売は9カ月連続で前年割れとなった。
市場の関心は今月末に開かれる中国共産党中央政治局会議に向けられている。投資家は追加の景気支援策を巡るシグナルを注視している。
もっとも、輸出が底堅く推移していることに加え、中国政府が的を絞った緩和策を選好していることから、幅広い景気刺激策への期待は後退している。
工業企業利益の対象は、主要業務からの年間売上高が2000万元(295万ドル)以上の企業。