筆者は20代の頃から海外へ足を運ぶのが大好きで、今まで40カ国以上を訪れた。今も仕事関係やプライベートで毎月どこかしら海外に行く機会が多いのだが、行く先々で一つ感じていることは、以前に比べるとこの2~3年の間、海外で日本人観光客を目にする機会が劇的に減ったことだ。特にもともと日本人観光客が多いとは言い難かったヨーロッパやオーストラリア、東南アジアなどの国々に行くと、韓国人や中華系の人は多いのに、日本人観光客がなかなか見当たらないという印象を受ける。
それが気になって実際に数字を見てみたところ、日本人の海外旅行者数は円安や物価高の影響もあり、コロナ禍前の2019年(約2008万人)の約3分の2の水準にとどまっているようだ。また、24~25年は年間約1300万人前後で推移しており、26年も緩やかな回復傾向にあるものの、本格的な回復には至っていない。
その半面、隣の韓国では25年の海外旅行者数が2955万人まで膨れ上がり、歴代最高記録に達している。韓国の人口が日本の4割程度であることを考えると、海外への関心が驚くほど高いことを表しているのではないだろうか。
そしてこちらの現象にも着目したい。実際に日本と韓国を比較分析していくと、日本人の海外旅行者数ランキング1位の行き先は韓国で、韓国人の1位の行き先は日本であることが分かる。つまり、両国を行き来している観光客が最も多いことになるのだが、25年度の統計によると、日本を訪れた韓国人の観光客数は約946万人で、韓国を訪れた日本人の観光客数は約365万人。規模感が全然違うことも感じさせる。