事実上の「5人の集団指導体制」を仕切る2人
それでもイランの国家機構は機能している。「(ハメネイが殺害された)2月28日以降、イランは事実上、5人の集団指導体制で統治されている」とアルフォネは言う。マスード・ペゼシュキアン大統領、モハマド・バケル・ガリバフ国会議長、ゴラムホセイン・モフセニ・エジェイ司法長官、アハマド・バヒディ革命防衛隊司令官、正規軍の代表者の5人だ。
その中で「戦略的思考にたけたガリバフとバヒディが頭一つ抜けた存在となっており、その優位性は他のメンバーも認めているようだ」とアルフォネはみる。集団指導体制の政策に正統性を与えるために、モジタバの権威が形式的な承認として利用されるようになるかもしれない。
この集団指導体制が今後も続くかどうかは不透明だ。イランの国際問題アナリストのハッサン・ベヘシュティプールは、戦時下で情勢が流動的であることを強調する。
「多くの社会の移行期と同じように、イラン社会も大きな変化の最中にある。軍事攻撃が続いている現状で、その変化がどこまで広がり、どこへ向かうのかを、確信を持って見通すことはできない」
ハメネイ後のイランを象徴する光景は、既に見え始めている。それは公の場から姿を消した最高指導者と、その名の下で統治を担おうとする集団指導体制である。
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