イランは一段と軍事色の強い体制に

「イランが一段と軍事色の強い体制に傾くことは、ほぼ確実だ」とボルジェルディは語る。「革命防衛隊は今回の戦争を経て、以前にも増して政策決定を左右する力を強めている。モジタバも宗教指導者層も、自分たちの生き残りと体制維持が、さまざまな意味で革命防衛隊の力に依存していることは分かっている」

「ハメネイの死により、イランの権力構造の頂点に空白が生まれた。モジタバの不在が続いていることで、その空白がさらに広がり、体制内で主導権争いが激化している」

米シンクタンクのアラブ湾岸諸国研究所のシニアフェロー、アリ・アルフォネによれば、後継者をめぐる危機で最も注目すべきなのは、モジタバの容体の不確実性ではなく、その周囲の機関の強靱さだ。

モジタバが姿を現さないことが、十二イマーム派の教義を象徴するものになるのではないかと、アルフォネは語る。イスラム教シーア派内の主流派である十二イマーム派では、9世紀に第12代イマーム(イスラム教導師)のマフディが「隠れ」の状態に入り、終末の時代に再び現れて平和をもたらすと信じられている。

「モジタバは既に死んでいるか、職務を遂行できない状態かもしれず、姿を隠した救世主マフディのような存在になりつつあるだろう」

事実上の「5人の集団指導体制」を仕切る2人
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