唐辛子を多く摂取する人は、消化器系のがん、特に食道がんを発症するリスクが高くなる可能性があることが、既存の研究を大規模に分析した最新の調査で明らかになった。ただし、唐辛子が直接がんを引き起こすことが証明されたわけではなく、今回の結果は慎重に解釈すべきだと専門家は指摘している。

研究チームは、消化器がんと診断された5000人以上を含む、1万1000人以上が参加した14の観察研究データを分析した。その結果、唐辛子の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループと比較して、消化器系がん全体の発症リスクが約64%高かった。

特に強い関連が見られたのが食道がんだ。分析結果によると、唐辛子を最も多く摂取するグループは、最も少なく摂取するグループに比べて食道がんの発症リスクが約3倍高かった。

一方で、胃がんや大腸がんのリスクについては、有意な上昇は見られなかった。

ニュージャージー州の回復支援施設「フル・オブ・ライフ」で医療アドバイザーを務めるエドムンド・ロドリゲス=フリアス医師は、「現在の証拠だけでは、健康な人に辛い食べ物を控えるようアドバイスできるほどの十分な根拠はない」と本誌に語った。

「観察研究はさまざまな疾病と潜在的なリスク要因との関連性を示すことはできるが、因果関係まで証明するものではない。特に食道がんには、特定の食習慣と重なり得る確立された原因が他に多く存在することを考えると、この点は非常に重要だ」

地域によってリスクの傾向に違いも
【関連記事】