「壊れた制度に立ち向かうことで『ゴキブリ』と呼ばれるなら、その呼び名を受け入れる」

25歳のビューティー・ギリさんは、歴史ある抗議デモの会場として知られるニューデリーのジャンタル・マンタルで、数千人の参加者に囲まれながら本誌にそう語った。

「ゴキブリ国民党(CJP)」は、若者の失業や政治の無関心への怒りを風刺的に表現する運動として5月にオンラインで発足したばかりだ。しかし、現在では数千人規模の抗議活動を展開するまでに拡大した。7月20日には、CJPの国会への無許可デモ行進を阻止するため、警察が催涙ガスや警棒を使用した。

この団体は、教育改革や失業問題、汚職疑惑、政府の説明責任をめぐる不満の受け皿となっており、ナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党(BJP)が12年間にわたり築いてきた支配体制への新たな脅威となっている。

CJPは、インド最高裁判所のスーリヤ・カント判事が失業中の若者をゴキブリになぞらえた発言に由来する。その抗議活動は、過去2年間にバングラデシュやネパール、ケニア、マダガスカル、モロッコ、メキシコなどで広がったZ世代主導の街頭運動とも重なる。

モディ政権とBJPを厳しく批判してきた上院議員で弁護士のカピル・シバルは、今回の運動に参加しハンガーストライキを行っている環境活動家ソナム・ワンチュクの代理人も務めている。シバルは本誌に対し、「これは一過性の出来事ではないと思う。この国全体に幻滅感が広がっている」と語った。

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