Olena Harmash

[キーウ 20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、次の軍総司令官候補と目される将校らと面会した。国内では国防当局への不満から、2022年のロシアによる侵攻以来、最大規模の街頭デモが起きており、政府は対応に追われている。

キーウやその他の都市ではここ数日、数千人の市民が戒厳令に従わず街頭へ繰り出し、フェドロフ国防相(35)の更迭に抗議するとともに、ウクライナ軍のシルスキー総司令官(60)の解任を要求している。

若者が主導するこれらのデモは、ロシアとの戦争遂行を巡り政権と軍内部が激しく対立していることも浮き彫りにした。

シルスキー総司令官は、ソ連式の指揮文化や多大な犠牲を伴う戦術が市民や兵士、議員から批判されている。

こうした中、ゼレンスキー大統領は、戦況を協議するため、シルスキー総司令官の後任候補とされる6人の将校らと相次いで面会した。

ミハイロ・ドラパティ統合軍司令官やヴォロディミル・ホルバティウク参謀本部副参謀長を含む6人は、ロシア軍との戦闘でキャリアを築いてきたウクライナ軍将校の若い世代を代表している。

ブダノフ大統領府長官は抗議デモを受け、「国民の意見は受け止められた」と述べ、団結と自制を呼びかけ、建設的な対応を約束した。

調査会社グラドゥスの世論調査によると、ウクライナ国民の61%がフェドロフ国防相の解任に反対している。

ゼレンスキー大統領は、フェドロフ氏と週末に長時間にわたり話し合ったと述べた。

フェドロフ氏に近い情報筋はロイターに対し、同氏がゼレンスキー大統領と「他の役職」について話し合ったものの、国防相として復帰する用意があるだけだと語った。

退役軍人で、抗議デモの主催者の一人であるドミトロ・コジアティンスキー氏は、7月24日までにシルスキー総司令官が解任され、フェドロフ氏が国防相に再任されない限り、「全面的な無期限の抗議デモ」を開始するよう呼びかけている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。