[エヘア・デ・ロス・カバジェロス(スペイン) 17日 ロイター] - 欧州を襲う熱波により、山火事が相次いで発生するなど、影響が広範囲に及んでいる。各地で死者数が拡大。水不足などに伴う農作物への被害が懸念されるほか、エネルギー供給や物流にも影響が及んでいる。世界保健機関(WHO)の欧州担当幹部は、熱波により1万人近くが通常より多く死亡しているとし、各国政府に対応を強化するよう呼びかけた。

スペイン北東部では山火事が発生。1000人超が避難を余儀なくされており、17日には航空機30機も参加して消火作業に当たった。マドリード近郊などでも山火事が発生した。気温は18日から再び上昇し、来週には最高気温が42─44度に達すると見込まれる地域があるほか、アフリカ北部から高温で乾燥した空気が流れ込み、山火事の危険性がさらに高まる見通しだ。

ロイター・クライメート・モニターによると、17日の西欧全域の平均最高気温は摂氏27.5度と予想され、1961─90年までの同じ日の平年最高気温を4.2度上回る。

フランスの熱波は収まりつつあるものの、5月末から干ばつが深刻化。南部のガス火力発電所は地中海の水温上昇で冷却水の確保が制限され、運転停止の恐れがある。ドイツでは、ライン川の水位低下で船舶の航行を妨げられ、輸送コストが上昇している。暴風雨の被害も出ており、フランスで2人、ドイツで1人が倒木や落雷によって死亡した。

ギリシャのアテネ首都圏では、ドローン(無人機)を活用して山火事の警戒に当たった。

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