Ishaan Arora Emily Chow
[シンガポール 14日 ロイター] - 14日の原油先物は3%近く上昇し、4週間ぶりの高値を付けた。米国がイランに対する海上封鎖を再開したほか、両国がホルムズ海峡で攻撃を強化しており、エネルギー供給を巡る不透明感が高まっている。
0630GMT(日本時間午後3時30分)時点で、北海ブレント先物は1.90ドル(2.3%)高の1バレル=85.20ドル。米WTI先物は1.91ドル(2.4%)高の80.05ドル。
両指標とも、一時は2ドル以上上昇した。
北海ブレント先物は前日に9.6%急騰し、1日としては2020年5月以来の大幅な上昇率を記録した。
アラブ首長国連邦(UAE)国防省は13日、ホルムズ海峡南側の航路でオマーン領海内を航行中のUAEのタンカー2隻がイランの巡航ミサイル2発による攻撃を受け、インド人船員1人が死亡、8人が負傷したと発表した。
一方、トランプ米大統領は記者団に対し、米国がイラン向け船舶に対する海上封鎖を再開したと表明したほか、ホルムズ海峡を通過する全ての貨物について20%の費用負担を求める考えを表明した。
KCMトレードのチーフマーケットアナリスト、ティム・ウォーターラー氏は「米国による封鎖再開やイランの対応を含む事態悪化は、市場に明らかに新たなリスクを注入した」と指摘。「完全な閉鎖には至っていないものの、双方の目的が対立していることで供給見通しは極めて不透明になっている」と述べた。
米中央軍は、イランに対する空爆を3夜連続で開始したと発表。イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」は13日、支配下にある空港にサウジアラビアが空爆を実施したとして、サウジに向けてミサイルを発射した。
ガベリ・ファンズのポートフォリオマネジャー、サイモン・ウォン氏はリポートで「フーシ派が攻撃を紅海のサウジ産原油関連にまで拡大すれば、同地域からの原油供給に一段の不透明感をもたらす可能性がある」と述べた。