Padraic Halpin
[レイクスリップ(アイルランド) 13日 ロイター] - 米半導体大手インテルは13日、人工知能(AI)と高性能計算処理能力に対する世界的な需要の高まりに対応するため、アイルランドの製造拠点の改修と欧州での生産能力拡大へ50億ユーロ(57億ドル)の設備投資を開始したと発表した。
この投資を通じて首都ダブリン近郊のレイクスリップにある「インテル3」シリコンウエハー製造施設のアップグレードと能力の最大化が行われる。同施設は、欧州におけるこうした種類の施設の中で最先端の半導体製造拠点だという。
インテルの受託製造部門のエグゼクティブ・バイスプレジデント、ナガ・チャンドラセカラン氏は、今回の計画では同施設をインテルの欧州製造拠点であるキャンパス内の他の工場と連結させるほか、研究開発の推進や従業員の再教育も行うと述べた。
外資誘致を重視するアイルランドに対して、インテルは1989年以来300億ユーロを投資しており、その半分以上は2019年から23年にかけて、同国での生産能力を倍増させた製造施設に投じられた。
インテルによると、設置を開始した最先端の製造装置は、同社の「インテル3」製造プロセスに基づいたサーバー向けCPU(中央演算処理装置)「インテル・ゼオン6」と次世代「インテル・ゼオン」の供給に貢献する。
チャンドラセカラン氏は記者団に「サーバー需要やAI需要によって『インテル3』ウエハーの必要性が大幅に高まっている」と語った。
また同氏は、この投資を通じてインテルが現在アイルランドで雇用している4900人に加え、さらに「数百人」の雇用が創出されると説明した。
投資の大部分は27年末までに行われる予定で、インテルが今年計画している170億ドルの設備投資額の約30%に相当するとしている。
アイルランドのマーティン首相は、今回のインテルの最新投資について、アイルランドと先端製造拠点としての同国の地位に対する「強力な信任の証」だと評価した。