David Lawder

[ワシントン 13日 ロイター] - 米財務省が13日に発表した6月の財政収支は、連邦最高裁によって違法認定されたトランプ大統領の「相互関税」に伴う還付金の増加を受け、1200億ドルの赤字となった。トランプ氏による輸入関税の導入が一因となった前年同月の270億ドルの黒字から急激に悪化した。

暦の影響などを除いた調整後では、赤字は前年同月比79%(530億ドル)拡大した。

6月の関税徴収総額は236億ドルだったものの、関税還付総額が492億ドルに上り、同月の純関税収入は256億ドルのマイナスとなった。

連邦最高裁は2月、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づくトランプ氏の広範な世界規模の関税を違法と判断。これを受け、関税の還付が5月に始まった。6月の還付額は、5月に返還された220億ドルの2倍超となった。

トランプ氏の関税措置が拡大していた2025年6月時点で、財務省は純関税収入が266億ドルとなり、会計年度累計で初めて1000億ドルを突破したと発表していた。当時、ベセント財務長官は財政収支の状況について、トランプ氏の関税政策の「成果を享受している」と述べていた。

その関税政策は現在流動的な状況にある。一律10%の暫定関税は7月24日に失効する予定で、政権は強制労働への対応が不十分とされる問題や過剰生産能力を巡り、新たな関税の準備を進めている。

5月と6月の還付額は合計約710億ドルで、税関・国境警備局(CBP)がIEEPAに基づき徴収した還付対象関税1660億ドルの約42%に相当する。

米財務省当局者は、関税還付の今後の見通しについてコメントを控えた。

6月の歳入総額は前年同月比6%(310億ドル)減の4960億ドル。歳出総額は23%(1170億ドル)増の6160億ドルとなった。

6月の国債利払い費は総額410億ドル(28%)増の1850億ドル。ただし、連邦信託基金が受け取る利息が17%(100億ドル)増の700億ドルとなったことで一部相殺された。

26年会計年度(25年10月━26年9月)の6月までの累計の財政赤字は、前年比2%(290億ドル)増の1兆3670億ドル。

同会計年度累計の歳入は4%(1430億ドル)増の4兆1510億ドル、歳出は3%(1720億ドル)増の5兆5180億ドルとなった。

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