Kane Wu Saqib Iqbal Ahmed
[香港/ニューヨーク 13日 ロイター] - 韓国の半導体大手SKハイニックスは先週、265億ドル規模の米国預託証券(ADR)の発行と米ナスダック市場上場を華々しく成功させたが、これはAI(人工知能)サプライチェーンにおける同社の中核的な役割とタイミングによるところが大きいと、市場関係者らは指摘している。
他のアジアのハイテク企業もSKハイニックスに倣い、外国投資家の取り込みを狙うとみられるが、AI関連銘柄への投資家の需要は今後、より選別的になりそうだ。AI主導の株高の持続性に対する懸念が高まる中、投資家のAIを巡る熱狂が現状の水準で続くとは見込みにくい。
キャピタル・マーケット・ラボラトリーズのオフィア・ゴットリーブ最高経営責任者(CEO)は「SKハイニックスは特別なケースだ。規模が大きく流動性が高い上、AIに不可欠でありながら、多くの米国投資家が直接保有しにくい銘柄だからだ」と話す。「SKにとって今回のタイミングはほぼ完璧と言える。ただ、日を追うごとにその完璧さは薄れていくだろう」と続けた。
AI投資分析プラットフォーム、リフレクシビティの共同創業者ジュゼッペ・セッテ氏は、エヌビディアのプロセッサー向け高帯域メモリー(HBM)で首位のSKハイニックスは「米国投資家のポートフォリオにおける特定の穴、すなわちAIメモリーを、熱狂のピークで埋めたからうまくいった。明確なAI関連性や希少性のない『二番煎じ』の上場に、同じ反応を期待すべきではない」と述べた。