[ロンドン 13日 ロイター] - 英政府は13日、ユダヤ人コミュニティーの保護強化に向け今後3年間で2億5000万ポンド(3億3500万ドル)超を拠出すると発表した。反ユダヤ主義に基づく攻撃が相次いでいることを受けた措置だ。

イングランドとウェールズ全域で500人以上の警官が増員され、ユダヤ人居住地区や学校、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)、コミュニティーセンターの周辺で警備が強化されるという。

首都ロンドンでは、3月にユダヤ人コミュニティーが運営する救急車4台が放火されるなど、ユダヤ人関連施設への攻撃が相次いでいる。

英国は4月、ロンドン北部で起きた反ユダヤ主義に基づく刺傷事件を受け、国内のテロ脅威レベルを「相当(サブスタンシャル)」から「深刻(シビア)」に引き上げた。この事件を受けて2500万ポンドの資金拠出が発表されていた。今回の措置はこれに上乗せするものとなる。

退任予定のスターマー首相は、「反ユダヤ主義への対処は就任初日から私のリーダーシップの中核であり、近年見られる反ユダヤ主義の拡大は国としてのわれわれの価値観が問われる試練だ」と13日の声明で述べた。

政府は、警察が巡回を強化し、目に見える形で安心感を提供するとともに、ヘイトクライム(憎悪犯罪)や反ユダヤ主義に基づく事件の抑止に努めるとしている。

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