David Shepardson Maria Cheng

[ワシントン 10日 ロイター] - 米中西部ミシガン州デトロイトとカナダ・オンタリオ州ウィンザーを結ぶ総事業費47億ドルの「ゴーディ・ハウ国際橋」が、米国とカナダによる通行料収入を巡る合意を受け、27日に開通する見通しとなった。

この橋は当初6月開通予定だった。2月にはトランプ米大統領が財政面への懸念を理由に開通を差し止める可能性に言及していた。

そうした中でカナダ政府は10日、通行料の管理運営や透明性向上に関する協力措置に加え、橋梁運営の利益の一部を活用した15年間の地域経済開発基金の設立などで米政府と合意したと発表した。

トランプ氏は11日に自身のSNS(交流サイト)で「当初の合意は受け入れられなかったが新たな合意は素晴らしく、公平だ」と述べ、橋の開通を認める考えを示した。

事情に詳しい関係者2人の話では、米国は橋の通行料利益の50%を受け取るほか、現行料金から10%を超える値上げに対して拒否権を持つことで合意した。交渉はラトニック米商務長官とカナダのルブラン貿易担当相との間で進められたという。

ゴーディ・ハウ国際橋は政治問題にもなっており、ミシガン州選出の上院議員選挙に与党共和党から出馬予定のマイク・ロジャーズ氏は地元ラジオ局に対し、米政府は従来収入を得られなかったものの、新たな合意により大幅な収入を確保できると説明した。

橋は2018年に着工。米国が建設費負担を拒否したため、カナダが建設資金を拠出した。費用は30年間にわたる通行料収入で回収する計画だが、今回の収益配分変更が返済計画に与える影響は明らかになっていない。

一方新橋の開通で、米・カナダ国境最大の貨物輸送拠点となっているデトロイト―ウィンザー間の物流混雑の緩和が期待される。同ルートでは23年、商用トラックによる輸送額が1260億ドルに達した。

ウィンザー大学の調査によると、新橋を通じて通過時間は約20分短縮され、トラック運転手らは30年間で計23億ドルのコスト削減効果を得られる見込みだ。

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