Kanishka Singh

[ワシントン 8日 ロイター] - スミソニアン協会が運営する首都ワシントンの米国歴史博物館が「見え透いた反米主義」や「極端な政治的活動主義」に染まっていると非難した米ホワイトハウスの報告書について、同協会のバンチ長官は博物館の活動の実態を不当にゆがめていると批判した。

バンチ氏は7日、職員に宛てたメモで「常に改善の余地はあるが、この報告書は米歴史博物館の活動やその全体像を公正に評価したものではない」と指摘し「引き続き報告書の内容と指摘事項を慎重に精査していく」と述べた。

ホワイトハウスの国内政策会議(DPC)が4日に公表した同報告書は「米国歴史博物館に見られる見え透いた反米主義は、スミソニアン指導部の間に広がる歴史観の表れに過ぎない」とし「コロンブスが初めて新大陸に到達して以来、米国は根本的に抑圧的な国家であり続けてきたと信じ込んでいる」と批判した。

また同博物館がイデオロギー支配によって「極端な政治的活動主義」に傾いていると主張した。

これに対し米国最大の歴史学者団体であるアメリカ歴史家協会(OAH)は今週声明を発表し「行政権力の乱用の新たな事例だ。ホワイトハウスはスミソニアン指導部に圧力をかけ、米国史の提示内容を政権の政治目的に沿うよう変えさせようとしている」と反発した。

トランプ米大統領は、博物館から記念碑、国立公園に至る米国の文化的・歴史的機関を標的に改革を進めており、これらは「反米」イデオロギーの排除を目的とした再編であると主張している。

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