Shivansh Tiwary Allison Lampert
[8日 ロイター] - カナダ最大手航空会社エア・カナダは8日、次期最高経営責任者(CEO)に北欧のスカンジナビア航空(SAS)のアンコ・ファン・デル・ベルフCEOを指名したと発表した。3月に退任方針を表明したマイケル・ルソーCEOの後任で、2027年1月末までに就任する予定。
ルソー氏は約19年にわたって経営に携わってきたが、今年発生した航空機事故でパイロット2人が死亡した際、追悼の意をフランス語で表明しなかったとして批判を受けていた。
オランダ出身のファン・デル・ベルフ氏は21年にSASへ入社。新型コロナウイルス禍による航空需要の急減や多額の負債に直面した同社で経営再建を指揮した。
ファン・デル・ベルフ氏はこれまでにコロンビアのアビアンカ航空のCEOやアエロメヒコ、カタール航空の幹部職を歴任。複数の業界専門家は、エア・カナダ次期CEOの最有力候補の1人とみていた。
エア・カナダは後任選考について「フランス語でのコミュニケーション能力を含む複数の業績評価基準を考慮した」と説明した。
カナダでは英語とフランス語が公用語で、エア・カナダ本社があるケベック州では言語問題への関心が高い。カーニー首相もルソー氏の退任表明後、次期CEOには十分な英語・フランス語双方の能力が「不可欠」との認識を示していた。
ファン・デル・ベルフ氏は従業員向け動画でフランス語を駆使しながら「現場に近い場所で働き、耳を傾け、理解し、チームの一員として取り組むことを大切にしている」と述べた。
また学校教育や家族旅行を通じてフランス語を習得したと説明するとともに「エア・カナダにおいてフランス語でコミュニケーションを取る重要性を理解している」と語った。
SASは同氏の退任に伴い、後任CEOの選定手続きを開始するとしている。