Phil Stewart
[8日 ロイター] - 米国防総省のエルブリッジ・コルビー次官(政策担当)は8日、ペルーのクスコで開かれた米州国防相会議で演説し、西半球で米国の覇権を追求するトランプ大統領の「ドンロー主義」を、中南米諸国が結束して支持するよう求めた。
コルビー氏は、ドンロー主義の基となった19世紀のモンロー主義について「モンロー主義の最良の伝統とは、中南米諸国の力を高め、能力を発揮させることで、我々自身の安全保障と利益を守ることだ」と主張。富と権力を蓄積するために植民地を搾取した英国やポルトガルなど、米国より小さい帝国と米国は違うと述べ、ドンロー主義は現代の帝国主義であるとの批判に反論した。
「米国は広大で、世界最強の国家だ。世界最大かつ最もダイナミックな市場、最も生産的な経済、基軸通貨、そして素晴らしい天然資源を有している」と語り、「我々が求めているのは、我が国の近隣地域を安全にするための、皆さんの成功だ」と言い添えた。
コルビー氏は、米政府が昨秋に「麻薬運搬船」への攻撃を開始し、今年1月にベネズエラのマドゥロ大統領を失脚させるという、劇的な政策転換を行ったと説明。米国への麻薬流入や不法移民など、一般の米国民の懸念から防衛戦略を切り離して考えることはやめたと語った。