Scott Murdoch Shivangi Lahiri
[9日 ロイター] - オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は9日、国際会計事務所KPMGの内部不正疑惑を受け、KPMGを含む大手会計事務所4社が請け負った監査業務に関する苦情の調査を開始したと発表した。
今回の措置は、ASICが6月に開始したKPMGオーストラリアのパートナー3人に対する正式な調査を受けた動き。このパートナーらについては、有利な監査契約を獲得するために顧客の機密データを悪用したとする内部告発がなされていた。
ASICは声明で、各事務所が提供する顧客向け監査サービスに関連して受理した内部告発を含む苦情処理体制を新たに精査すると述べた。
機密情報の悪用や共有といった監査人の不正行為に関連する苦情がどう扱われていたかも調査対象に含まれるとしている。
4社はいずれもロイターのコメント要請に対し回答していない。
またASICは「KPMGおける顧客機密情報の悪用に関する具体的な疑惑については重大な調査を継続する」と述べ、個別事案として引き続き対応していく姿勢を示した。
オーストラリア政府は、業界内で注目度の高い不祥事が相次いでいる事態を受け、大手会計事務所4社の解体や、企業規制当局の監督下に置くことを検討していると表明している。
KPMGオーストラリアは5月、顧客データの共有に関する内部告発への対応に不備があったとして、アンドリュー・イエーツ最高経営責任者(CEO)兼監査部門責任者が辞任したと発表した。