[ワシントン 8日 ロイター] - 米商務省が8日発表した5月の卸売在庫は、0.1%増と、前月推計された0.3%増から下方改定された。伸びは当初推計を下回り、在庫の積み増しが第2・四半期の経済成長を大きく押し上げるとの見方が後退する可能性が出てきた。

在庫は国内総生産(GDP)の重要な構成要素。4月には0.7%増加していた。5月は前年同月比では4.0%増だった。

企業在庫は4四半期連続で取り崩されてきた。エコノミストは、在庫の積み増しが貿易赤字によるGDPの押し下げ圧力の一部を和らげると予想している。アトランタ連銀のモデルは現在、第2・四半期のGDPが前期比年率1.4%増になると予測している。1─3月期の成長率は年率2.1%だった。

米商務省が7日に発表した5月の貿易赤字(季節調整済み)は前月比42.2%増の776億ドルと、14カ月ぶりの高水準を記録した。

こうした輸入の一部が在庫となった。専門機器の卸売在庫は1.2%増加し、コンピューター機器の在庫は4.0%急増した。この急増は人工知能(AI)投資ブームに関連するとみられる。家具の在庫は0.5%増、金物類は0.6%増だった。一方、金属の在庫は2.8%減、石油の在庫は5.7%減だった。

5月の卸売売上高は3.4%増。4月は2.2%増だった。5月の販売ペースでは在庫が全てはけるのに1.15カ月かかる計算で、2012年4月以来の短さとなった。4月は1.19カ月だった。25年5月時点では1.31カ月だった。

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