[ワシントン 7日 ロイター] - バーニー・サンダース米上院議員(民主党系無所属)は7日、11月の議会中間選挙で東部メーン州の上院議員選出を目指しながら、性的暴行疑惑が浮上している民主党候補のグラハム・プラトナー氏に対し、選挙戦から撤退するよう促した。

サンダース氏は声明で「非常に深刻な疑惑を踏まえ、身を引くよう勧告した」と述べた。

プラトナー氏は、約5年前に女性へ性的暴行を加えたとの告発を受けているが、疑惑を否定している。

サンダース氏はプラトナー氏を支援してきた有力政治家の1人。今回の発言でプラトナー氏支持撤回の動きが一段と広がった形だ。既に民主党上院指導部や関連の政治活動委員会(PAC)は、プラトナー氏が候補にとどまる場合、接戦州であるメーン州の選挙戦に資金投入しない方針を示している。

上院の勢力図は共和党が53議席、民主党が47議席。民主党が過半数を奪還するには4議席の上積みが必要で、メーン州を失えば目標達成は一層困難になる。

プラトナー氏は6日の動画投稿で「今後取るべき最善の道について熟考する時間を取っている」と述べたが、その後は公の場で発言していない。

メーン州の法律では、プラトナー氏が13日までに出馬を辞退すれば候補者の差し替えが可能で、同州民主党は27日までに新候補を選出できる。党は選考手続きについて「公開性、透明性、包摂性を確保する」としている。

プラトナー氏はカキ養殖業者で元海兵隊員。これまでにも過去のSNS(交流サイト)投稿やナチス関連のタトゥー、女性との交際を巡る問題、不適切な性的内容を含むメッセージ送信など複数の問題が報じられてきた。それでも最近の世論調査では共和党候補との接戦が伝えられていた。

こうした中で民主党内では代替候補擁立に向けた動きが活発化している。前州上院議長のトロイ・ジャクソン氏は、資金集めに着手するための準備委員会設立に向け連邦当局に届け出たと報じられた。

またサンダース氏に近い政治団体「アワー・レボリューション」はプラトナー氏への支持を撤回し、ジャクソン氏支持に転じた。

民主党候補は11月の本選で、共和党現職のスーザン・コリンズ上院議員と対決する見通し。コリンズ氏は約1000万ドルの選挙資金を保有し、複数のPACの支援も受けている。

メーン大学の政治学者マーク・ブリュワー氏は「プラトナー氏が候補にとどまれば11月にコリンズ氏を破る可能性はほぼない。これまでは大接戦とみていたが、現在は共和党優勢に傾いた」との見方を示した。

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