<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロや英ポンドなどの主要通貨に対しやや上昇した。円は対ドルで161円台後半と、引き続き約40年ぶりの円安・ドル高水準で推移しており、政府・日銀による為替介入がなお警戒されている。
終盤の取引で円は対ドルで0.1%高の161.89円。一時は161.66円まで戻したものの、先週付けた162.83円からそれほど大きく離れていない。
円は先週、日本当局の為替介入戦略が変化する可能性への警戒感が強まったことで下支えされた。市場関係者は先週の円相場の急伸について、当局による実際の介入ではなかったとの見方を示している。
この日はホルムズ海峡を航行していたカタールの液化天然ガス(LNG)タンカーなどが攻撃を受けたと報じられたが、外国為替市場に大きな影響はなかった。
バノックバーン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の チーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「停戦はその性質上、ほころびが生じる。ただ、ほころびが出ても停戦が終わったことを意味しない。米国もイランも戦闘拡大は望んでおらず、市場はその点に安心感を見出している」と指摘。このため、レンジ相場の中でもみ合う展開になっているとの見方を示した。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが上昇し、10年債と30年債の利回りが一時4週間ぶりの高水準を付けた。原油輸送の要衝ホルムズ海峡でタンカーが攻撃を受けたと伝わったことで原油価格が上昇する中、市場では地政学的緊張の高まりが再び意識されている。
今週は財務省が実施する大規模な国債入札も注目されており、この日は3年債入札でプライマリー・ディーラーの落札比率が過去最低となり、大半の発行額を吸収できるほど需要が強かったことが示されたことを受け、国債利回りが上げ幅をやや縮小する場面もあった。
この日は、イランがホルムズ海峡を航行する船舶に向けてミサイルを発射したとの報道を受け、原油価格が上昇したほか、米国とイランの和平を巡る覚書(MOU)が危うくなるとの懸念が強まったことを受け、米国債利回りは序盤の取引から上昇。その後、米当局者がイラン産原油販売を一時的に認めていたライセンスを取り消すと明らかにしたことを受け、米国債利回りは上げ幅を拡大した。
エバーコア(ニューヨーク)の債券ストラテジスト、スタン・シプリー氏は、原油価格の上昇を受けたインフレ懸念が意識される中、米国債利回りの上昇が加速したと指摘。イランを巡る動向で米国債市場のセンチメントが変化したとの見方を示した。
市場ではFRBが8日に公表する6月16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目されている。FRBは同FOMCで金利据え置きを決定。据え置きは4会合連続で、決定は全会一致だった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場は反落し、ナスダック総合指数は1%超の下げとなった。人工知能(AI)主導の株高の持続性を巡る懸念が強まる中、マイクロン・テクノロジーをはじめとする半導体株が下落し、相場を圧迫した。
韓国のサムスン電子は7日、第2・四半期の営業利益が前年同期比で19倍に増加するとの見通しを示したが、投資家の高い期待を満足させることはできず、アジアと米国の半導体株が下落した。
マイクロンは4.7%安、サンディスクは7.3%安。フィラデルフィア半導体株指数は4.65%下落し、年初来の上昇率は約74%に縮小した。
中国のAI新興企業ディープシークが独自のAIチップを開発しているとロイターが報じたことも、半導体株の高値警戒感に拍車をかけた。ディープシークはこれにより、米エヌビディアや中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)のチップへの依存度を低減できる可能性がある。
メモリー半導体メーカーや他のAI関連銘柄を巡っては、AIデータセンターの構築に関連して株価が急伸したことで割高になり過ぎているのではないかとの懸念が広がる中、ボラティリティーが高まっている。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 金は下落した。中東での緊張が高まる中、原油価格が上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の6月会合議事要旨の公表を控え、金融政策の見通しに注目が集まっている。
現物金は日本時間午前3時(1800GMT)時点で1オンス=4144.36ドルと0.5%安。米金先物8月限は0.3%安の4157.40ドルで清算された。
米雇用統計が予想を下回り利上げ観測が後退したことを受けて、金は前日は2週間ぶりの高値を付けていた。
ただ、ザナー・メタルズのピーター・グラント副社長兼シニアメタルストラテジストは「FRBが依然としてインフレ抑制に注力しているということが、実感されてきているようだ」と指摘した。
CMEフェドウォッチによると、9月の利上げ確率は60%となっている。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は3%上昇して取引を終え、清算後の取引でも上げ幅を拡大した。米国がイラン産原油の販売を認めていたライセンスを撤回したことや、ホルムズ海峡付近で船舶への攻撃が報じられたことで、タンカー輸送の混乱を巡る懸念が再燃した。
清算値は、北海ブレント先物が2.17ドル(3.01%)高の1バレル=74.16ドル、米WTI先物が1.89ドル(2.76%)高の70.44ドル。
清算後の取引では、米東部時間午後3時時点で、ブレントが0.96ドル高の75.12ドル、WTIは1.05ドル高の71.49ドルまで上昇。米政府がイラン産原油の販売を許可していたライセンスを取り消すと明らかにしたことが材料となった。両指標とも前日の清算値から4%を超える上昇となった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 162.09/162.
12
始値 161.92
高値 162.13
安値 161.77
ユーロ/ドル NY終値 1.1411/1.14
14
始値 1.1434
高値 1.1442
安値 1.1409
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 99*04.0 5.0567
0 %
前営業日終値 100*03. 4.9940
00 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*19.5 4.5511
0 %
前営業日終値 99*05.5 4.4790
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*09.2 4.2849
5 %
前営業日終値 99*19.7 4.2110
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.2 4.1869
5 %
前営業日終値 100*00. 4.1250
00 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52925.15 -130.76 -0.25
前営業日終値 53055.91
ナスダック総合 25818.69 -302.47 -1.16
前営業日終値 26121.16
S&P総合500種 7503.85 -33.58 -0.45
前営業日終値 7537.43
COMEX金 8月限 4157.4 ‐10.1
前営業日終値 4167.5
COMEX銀 9月限 6133.0 ‐100.0
前営業日終値 6233.0
北海ブレント 9月限 74.16 +2.17
前営業日終値 71.99
米WTI先物 8月限 70.44 +1.89
前営業日終値 68.55
CRB商品指数 363.0860 +0.7781
前営業日終値 362.3079